恋せよ乙女。愛せよ乙女。エピローグ #エッセイ
これは私の記憶の中のお話。
少女漫画のような恋に焦がれて、いつかそんな素敵な恋愛をしたい。
そう思っていたけれど、現実はそんな単純なことばかりじゃない。
中学生にして結婚とは何かを悟り、
恋人探しは常に「この人と結婚しても大丈夫なの?」というアラサーのような軸で選ぶ。
彼氏ができるたびに「なんかいつもおんなじようなタイプやな」と言われ続けた。
それでも私は良いの。
だって失敗したくないじゃない?
私は幸せになりたいだけ。
愛されたいだけ。
〜エピローグ〜
主人公は夏見 歩(なつみ あゆむ)
どこにでもいる13歳の中学1年生。
学校にも馴染んでそれなりの生活を送っていた私に彼氏ができた!
もうすぐ2年に進級するタイミングで。
お相手は隣のクラスの健(けん)くん。
どんな人かというと・・・実はまだ知らない。
というか、どこに住んでいるのかも、名字も知らない。
なんで付き合ったの?
彼氏のことが好きかどうか?
それは・・・正直わからない。
だって、あんな流れで断れないじゃん・・・
それに私は失恋したばっかりで・・・